なぜ、企業価値なのか?

 バブル崩壊以降、右肩上がりの経済が永遠に続くことが幻であったことを、多くの方が痛感したはずである。米国の景気は絶好調と言われているが、日本は底を脱したのかどうかの判断ができない状況である。  このような厳しい環境の中で、いわゆる「勝ち組」と「負け組」が生まれてきた。資本主義経済においては、当然の結果である。しかし、これまでの日本ではみんなが勝ち組というあり得ない状況を、当たり前に受け止めていた。

 なぜ「勝ち組」と「負け組」が生まれるかというと、お客様に支持をされるかどうかの違いにしかすぎない。が、そこに大きな違い、厳然とした差が生じている。企業価値とは、すなわちお客様に価値を認めてもらえていることであり、お客様の求めているものが変化するとその価値は意味のないものになってしまう。この変化する企業価値を、常に高めるよう体質改善を進めていくことが、企業経営といえる。

 「開いててよかった」という価値をお客様に提供し、多くの支持を得ていた企業、業態がある。当時は、「開いている」ことに大きな価値があったが、現在では「開いている」のは当たり前のことである。それゆえ、今では「開いててよかった」ということは訴えず、他の価値を生み出している。新しい分野の化粧品を開発したり、健康ドリンクを販売したり、・・・。

 世の中は変化する。これは、だれにも変えることのできない法則である。ということは、変化する世の中にあって、企業が変化し続けなければ、企業価値はどんどん減少し、やがて全く価値をもたなくなってしまう。

 企業価値を問いかける時代になった。右肩上がりの時代は、企業が存在すること、商品、サービスが提供されること事態に価値があったが、飽和の時代の現在では、ただ存在することには何の価値もない。どのような価値を提供するのか、企業価値が問われている。

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